夢を見たい。
明るい夢を。
そう望んで
僕は堕ちる。
どうすれば
僕はこの場に
留まれるだろう。

夢を見たい。
僕だけの夢。
優しくて 楽しくて
見れるはず無いのに
叶うはず無いのに
願ってしまう。
思ってしまう。

どうか
どうか。
僕に夢を
見せて欲しい。

どうか
どうか。


そう望んでは
ただただ下へと
僕は 俺は 君は
ただただ逆さに
堕ちていく



【夢を見せて】



夢だと気付いて起き上がったら
俺はもう汗だくで。
ベッドの上に座ってた。
夢だから良かった。
夢でホントに良かった。

誰も居なくて
誰も来なくて
俺しか居なくて
俺だけで。

本当に怖かった。
冗談抜きで怖かった。
今まで見た夢の中で一番怖かった。

助けて欲しかった。
俺は堕ちて行った。
助けて欲しかった。
手を伸ばした。
でも掴んでくれない。
何も、誰も居ないんだから。
怖かった。
誰も助けてはくれない。
夢なのに。
こんなに怖い事が
あっていいのかと思うほどに

本当に、本当に怖かった。
助けて欲しいと何度も何度も
叫んでいたのに
誰も誰一人として
夢にはでてきてくれなかった。
ねえ 助けて欲しいよ
俺を助けてよ
あんな夢はもう見たくないよ
俺がいつか壊れちゃうよ
ねえ 助けてよ・・・


もうだめだと思ったとき。
真暗な中でドアが開いた。
「・・・赤也?」
「・・・アキ・・・ラぁ・・・」
外の世界から注がれたヒカリ。
闇の世界を打ち破ってくれた彼。
声が上手く出ない。
出て欲しいのに 出ない。
「どうしたんだよ?お前・・・メールしても気付いてないみたいだったし・・・そんなに酷いのか?熱・・・」
彼は・・・そう言うと、俺に触れた。
優しい手で、優しい気持ちで。
静かにそっと、触ってくれた。
暖かかった。ほんのりと。
ヒトの暖かさは
こんなに暖かかったのか。
俺は・・・何を思ってるんだ?
こんなにも・・・。
ヒトが暖かく感じるなんて。
これが夢ではないと 信じたい。


でも 夢かもしれない。
夢ではないと信じていても
それだけは免れない。
キミはホントにそこにいるの?
キミはホントのキミでいるの?
此れは夢ではない?
本当に夢ではない?
だったら 嬉しい


キミが出てくる夢なら
喜んで受け入れるよ
でも 俺はそれが
夢ではない事を 信じている。
ねえ キミは夢じゃない?
ねえ これは夢じゃない?
夢なの?違うの?

「・・・赤也・・・・」
アキラは、彼はおでこに触れた。
「・・・ッ、熱・・・お前・・・」
ああ、視界が揺れてる。
泣いているのか?泣きそうなのか?
疲れているのか?眠りたいのか?
夢が見たい?アキラが出てくる?

ねえ 夢を見せて。
楽しい夢を
明るい夢を
我侭だけど 今はそれが
それが俺には一番だよ
「・・・アキラ・・・」
か細い声が、俺の喉から出る。
アキラは俺をじっと見てる。

"ずっと、一緒に居てくれよ"

それは俺の口から出た我侭。
今までで一番強く想った我侭。
アキラはやんわり笑ってくれた。
「夢にも出るくらい、それまで傍にいてやるよ」
嬉しかった。同時に、眠くなった。
「だから、安心して寝ろよ」
心を見透かしているようだった。
いつもなら俺が見透かす立場なのに。
見透かされているようだった。
俺は、ゆっくりと重くなった瞼を閉じた。
ゆっくりと、眠りの中に、堕ちていった。




夢を見たい。
明るい夢を。
そう望んで
僕は堕ちる。
どうすれば
僕はこの場に
留まれるだろう。

夢を見たい。
僕だけの夢。
優しくて 楽しくて
見れるはず無いのに
叶うはず無いのに
願ってしまう。
思ってしまう。

どうか
どうか。
僕に夢を
見せて欲しい。

どうか
どうか。





俺はそして、優しい夢を
彼が居る夢を見れた。

本当に、ありがとう。

壊れた俺を
助けるべく差延べられた手を
俺はもう離さないと

ぎゅっと握り締めた。





ありがとう。







End
 


すんまそん。それだけです。
ちなみに、【夢を見せて】は夏の夜の夢で私が書いた詩です。
別名ですが。私本人です。
あー・・・無駄に長かった。アホだし・・・。
神赤じゃねー!!(爆