綺麗なモノは
何処か切ない。
美しいから
すごく切ない。






離れていく其れはもう俺の場所へは戻って来ない。
哀しくて、悲しくて、泣き叫んだ。
淋しくて、寂しくて、声が枯れても。
ずっと、ずっと泣き叫び続けた。
声になっていない。
もう見たくなんて無い。
もう見たいとは思えない。
例え夢でも、もう見たくない。







Worry? don't have to...







「あーきーらー」
椅子に座っていた切原はぶらぶらと腕を揺らし始めた。
そして、何を思ったのか神尾の頭をわしゃわしゃと撫で始めた。
「なっ、なんだよっ!」
慌ててその手を退けようとする。
だが、それを面白がるように切原はさらにする。
「や、やめろって;;」
切原の腕をガッと掴んだ。そう強くも無かった。
「・・・アキラ、怒った?」
恐る恐る、といった感じは全く無い。
神尾は切原の顔を見ると、「別に」と小さく言った。
切原はムーとした顔を作った。

「アキラのかばー・・・」

つまらなさそうに椅子から立ち上がったと思うと、ベッドにダイブした。


「・・・・・・って、カバ!?」
相変わらず遅い反応に苦笑しながら、そのまま眠りにつこうとした。
つこうとしたのだが、
「・・・ぐぇ、・・・アキラ・・・?」
ダイブしたままうつ伏せになっていた切原の上に、神尾が容赦なく乗っかった。
そして、
「やッ・・・・あ、アキラっ!」
神尾は切原の服の中に手を突っ込んだ。
思わず出してしまった声に、慌てた。
というか、切原は何が起こっているのか全く分っていない。
「なッ・・・何・・・?あんっ・・・・」
切原は、はっとして慌てて口を抑えた。
「・・・ぷっ。可愛い声」
神尾は楽しそうに言った。
涙目になった切原は、キッと神尾を睨む。
「んな睨むなよ。お前から誘ってくるのにさ」
「相手してくれないお前が悪い。一人にしてくれるなよな、バーカ」
熱くなる頬を悟られないように、悪態をついてみる。
が、
「顔真っ赤。感じた?ま、あんな声出すんだから感じたんだろーけどな」
意地悪く笑う。
切原は更に顔を赤くしてしまい、プィッと顔を逸らした。
「・・・それは、えっと・・・肯定と取って良いのかよ?」
神尾は服に入れてた手を出しながら言った。
「勝手にすればいいだろ」
切原はうつ伏せになったまま、愛想なく言った。
「・・・・・・ま、良いや。で、何して欲しいんだよ?」
切原に跨っていた切原は、ギシ、と音を立てて降りた。
「・・・・・・。・・・・・あー、構って欲しい?」
「訊き返すなよ」
苦笑しながら切原に突っ込んだ。


「・・・何して欲しいんだよ?」
気を取り直して、もう一度訊いた。
「だーから、構って欲しい」
「それじゃわかんねぇよ。何して?」
「・・・・・イロイロあんだろ。」
「わかんねぇって」
「イロイロったらイロイロー」
神尾はしょうがねぇなぁ、と呟いた。

「んじゃ、格ゲーでもすっか?」

切原は其の言葉に反応して飛び起きた。
「するっ!!」
想像通りの反応に、神尾はやはり苦笑せざるを得なかった。





暫らく、格闘ゲームで争っていた。
そして其の興奮が収まった頃、神尾は宙を見つめていた。
「・・・?アキラ?」
不信に思った切原は、神尾の前で手をひらひらさせてみた。
が、神尾に反応はない。
その横顔が、とても切なそうに見えた。
「アキラ?・・・・・・・アキラっ!!」
「Σなっ、何だ!?」
急に大きな声で叫んだものだから、神尾は驚いて切原を見た。
「・・・何か、アキラおかしいぜ?いや、可笑しいのはいつものことか?」
さらりと酷い事を言ってみせた。

「・・・・・・・・・・・・・まぁ、そうかも知れねぇ」

「は?」
いつもなら笑って切原の頭を殴ろうとする神尾が、素っ気無く応えた。
やはり、其の表情はいつになく淋しそうで。
「なんなんだよ、やっぱ変、今日のお前。」
「・・・そーだな。」
やはり素っ気無く返ってくる返事。
「・・・・・・・・――なんだよッ!!」
切原はキレた。
あまりに素っ気無く返される返事に、だんだん嫌気が差してきた。
「てめぇはなっ!いつもみたいにへらへら笑ってる方が良いんだよ!ってか、
俺の前では何があってもそうしてて貰いてぇんだよ!」
「あ、赤也・・・?」
驚き、目を見開いて切原を見る。
「あー!もうっ!!其れがいけねぇ!!へらへらいつもみてぇに笑ってろっつってんだ!」
そういうと、神尾の前に座り、其の口をぎゅーっと横に引き伸ばした。
「いきなり、ヤるのかとか思ったら違うし、俺の機嫌取るようなことしやがるし」
「いひゃいいひゃい!はなへ!(いたいいたい!はなせ!)」
「どの口が言うんだこのやろう」
そして更に横に引張った。




「・・・悪かったな」
やっとのことで離してもらった神尾が言った。
「ああ、そーだなー」
切原は素っ気無く言った。
未だムスっとしているのを見て、神尾は思い知らされた。


彼を心配させてはいけない。
例えどんなことでも、小さな事でも。
心配させてはいけない。
例え哀しみで溢れた夢を見ても
例え、彼が遠くへ行っても。
心配させてはいけない。


神尾は小さく微笑むと、切原を抱き寄せ、呟いた。







綺麗なモノは
何処か切ない。
美しいから
すごく切ない。

美しいモノは
何処か哀しい。
奇麗だから
とても哀しい。

愛したいから
傍にいたい。
それでも会えなく
遠い時は

毎日でも
電話越しに話そう。
例え夢でも泣きたくない。
話していれば
きっと、笑える。
例え夢でも

きっと、笑っていられる。









心配なんて、かけてはいけない。












抱き寄せられた切原は、驚いたものの、
発せられた呟きに

微笑んで、応えた。







end.






++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
意味不明第?弾。
それこそ意味不明だ。
やばいやばい。キャラぶっ壊しちゃった☆(阿呆
神尾or切原、もしくは神尾&切原ファンの方、スミマセンでした。
土下座してもきっと足りません。