「なぁなぁ、深司ー。」

「・・・・・・・・・・何」

あからさまに嫌そうな声。そして顔。

「そんな顔(と声)すんなよ〜・・・。」

「じゃぁそこ退け。」

「それは無理。」

「じゃぁせめて死んで。」

「やだって・・・」

「大体さ・・学校違うのに、しかも神奈川と東京で地域も違ってるだろ・・・それに、赤也のとこは私立だろ?
俺のとこは市立。試験を受けて入るとこじゃないの。」

「いや、深司が立海受ければ確実に入れるって。」

「・・・・・・嫌味?」

「そうじゃないって。」

「それより、そこ退けよ。」

「命令かよ。」

物凄い目つきで睨まれた。

ただいまの二人の体制=赤也が深司の背中にくっついてる。

一瞬だけビクッと赤也の身体が揺れた。

冷や汗をかいている。

「当たり前だろ。何のために俺がこうやって英語教えてると思ってんの。いい加減にしろってのこのクソガキ。」

「・・・いや、あの・・・深司さん?」

「は?何か文句あんの?」

「・・・・・・・いえ、ごめんなさい・・・」

「じゃぁさっさと離れろ。」

そう言って赤也を見る深司の目は、凍て付くほどに冷たく、突き刺さるように鋭く。

赤也でさえが身の危険を感じ取って命令に従ったほどだ。





はっきり言うと、確かにあの眼は悪魔の眼でした。





赤也は後日、柳にそう言ったらしい。




えんど。