オリジキャラがいます。
御了承くださいー。






























再会。









「ゼーシカーっっ!!!」

賑やかな声が校内に響いた。
恐らく、軽く職員室までは届いているだろう。

それと同時に、届いた職員室では溜息の嵐。
それはもう、諦めの証拠だったりもする。



「うるさいの、アンタは!」
「お願いっ!!英和辞書、貸して!!」
最早ゼシカの云う事など聞いても居ない。
目の前で手を合わせ、このとーり、と云ってみせる。

「残念だけど、今日は英語ないの。他当たって?」
「えー!!だって、そんな事言ったって・・・あたし、知ってる人居ないの知ってるでしょ!?」
かなり淋しい事を、大声で云った。
「・・・しょうがないわね、あたしが紹介してあげる。」
「マジデッ?!感謝します!!」
目がキラキラと希望に満ちている。


「先ずは・・・ミーティアのところかしらね。」
「ミーティア?あの・・・学年トップの・・・?」
ゼシカは事も無げにそうよ、と頷いた。
「うそっ!何で知り合いなのっ!?」
「嘘じゃないわよ。ほら、行かないと授業始まるでしょ」
嘘付いてどうするの、とぶつぶつ言った。
「・・・そう言う意味じゃないけどなぁ・・・」
少女も、ゼシカには聞こえないように云った。

「あら、ゼシカ?どうしたの?」
クラスへ行くと、ミーティアはすぐに気付いた。
「うん、ちょっとね。この子が英和辞書を忘れたって云うんだけど、あたしのクラス、英語無いから。」
「すみません〜〜っ」
ミーティアはクス、と笑うと、すぐに席に戻っていった。
そして、分厚い辞書を持ってきた。
「これで良いのですよね?」
にっこりと笑った。
「良かったわね、ミシリア。」
「うっ、うん!ありがとーございますっ!!」
そう言うと、そそくさと去ってしまった。
「ち、ちょっと?!」
ミーティアは気にする様子も無く、クスクス笑っている。
「楽しい方ですね、ミシリアさんは」
「・・・ったく」
毎回ミシリアには頭を悩まされる。
そう呟いた。

「そう言えば、エイトってどこのクラスなの?」
「確か・・・〇組ではなかったでしょうか」
「あら?それじゃ、ミシリアと同じじゃない。・・・良かった、エイトのところに行かなくて・・・」
そんな会話をしていた処に、
「あっ!ミーティア、ゼシカ!」
話に出てきた、張本人。
「どうしたの、エイト」
「あ、えと・・・英和辞書、持ってない?」
ゼシカとミーティアは、顔を見合わせた。
「残念だけど・・・今、他の子に貸しちゃったのよ、ミーティアが。あたしは持ってないわ。」
「・・・ごめんなさい」
「そっか・・・。ありがとう!」
エイトはそれだけ云うと、走り出そうとした。
「あっ、エイト!危ない!!」
「えっ?」

ドンッ

お約束の如く、正面からぶつかった。
「わ、わ、わ、うわ!」
後ろに傾いた体は、倒れかけて・・倒れなかった。
「あ、あれ・・・?」
何がどうなっているのか、わからないといった表情で辺りを見回す。
ふと、目の前に銀髪が揺れているのが見える。
そして、腰の辺りを支えられているのにやっと気付いた。
「あっ、ご、ごめんなさい!」
慌てて離れようとした。
と、目の前の人がふと笑った。
「何だ、こんな所にいたんだ?」
聞いた事のある声。
顔を上げてみれば
「・・・あー!あの時の・・・!」
覚えてたか、と彼は笑って離した。
と、同時に再びあの大声が響いた。

「ククール先輩ー!!!」

「「「は?(え?)」」」

「げっ。」
ククールと呼ばれた先輩は、顔を引き攣らせた後、階段へと逃げ出した。
「あっ、ちょ・・・」
ゼシカとミーティアは呆気に取られ、エイトはあたふたしていた。
「ちっ、逃げられた!!」
は、と一斉に視線はミシリアに向けられた。
「え、何、その『ちっ』って?!」
ゼシカの突っ込み。
「あれ、ゼシカ。まだいたの?」
失礼にも程がある。
とは思ったものの、心の奥に留めて置く。
「いやぁ〜。あの人、ククール先輩って言うんだけどね、我等がマルチェロ先生の担当の
風紀委員に目を付けられている訳よ。ほーっほっほっほ!」
いや、最後に何故笑うのか判らないのだけども。
我等がマルチェロ先生って何だ。
「って、アンタが風紀委員?!」
「何よ、その反応。あたしがやるのに不満でもある?それとも、以外?」
一方的に火の粉が飛び散りそうな雰囲気に、エイトは勇気を振り絞って言った。
「ね、ミシリアさん・・・・だっけ?その・・・ククール先輩を、追わなくて良いの?」
「あっ!そうね、ありがと!えっと・・・て、あれ?同じクラス・・・よね?」
一瞬考えてから、「ま、いっか」というとすぐに駆けて行った。

「・・・慌しい子ね、相変わらず・・・」

ゼシカが大きな溜息と共に呟いた。
そして、
「で、どーするつもりですか。ククール先輩」
「バレてた?」
ひょっこりとミシリアが駆けて行った方向とは逆からひょっこり現れた。
「いやー、エイトがそこにいたお陰で逃げられたぜ」
頭をかりかり掻きながら、苦笑する。
「それより、そろそろ鳴りますよ、チャイム。」
「ああ、そうだな。鳴り始めたら戻るさ」
そして、ゼシカからエイトの方向に向き直ると、
「久し振りだな、エイト。」
「・・・・・・え?」
流石に覚えちゃいないか、とククールは笑った。
「んなことより、英和辞書。使うんだろ?マルチェロの授業での忘れ物の罰は怖ぇよ?」
そう言って差し出されたのは、分厚い辞書。
先の騒ぎ(?)で戻ってくる際に取って来たのだろう。
「マルチェロの奴、俺のこと目の敵にしやがるからさ」
何もあそこまでしなくても良いだろう、と本人は呟いた。
「・・・って、呼び捨て・・・良いんですか?」
「ああ、いーんだよ、どうせ、兄貴なんだから」
「「「兄貴?!(お兄様?)」」」
同時に、驚いた。
と、ククールが何か言いかけて、授業の始まりを告げる音が鳴り響いた。
「っと・・・。じゃ、またな」
ククールはひら、と手をあげるとそのまままた階段へと走った。





「ちょっと!!ゼシカ!あの人を助けるなんて・・・!あたしの敵?!」
「あんたの仲間だなんて何時言ったかしら?」
酷い!、とミシリアは泣き真似をした。
「敵も味方もないんじゃないかな」
エイトが落ち着けようとして言うが、一向に話を聞いてくれない。
「っていうか、大体あの人が何したっていうのよ」
ゼシカが聞いた。
「あ、知らないの?あの人、優等生だけど・・・不良なのよ?」
「優等生で、不良?」
「そ。成績は良いし、外見もカッコいいし・・・でも、煙草吸ってるんだって。」
「煙草?!」
ミシリアは、コク、と頷いた。
そんな人も居るんだ、とエイトは思わず感心してしまった。
「で、我等が風紀委員の担当のマルチェロ先生に目を付けられたの」
我等が、と言う言葉に思わず反応してしまうのは、気にしないでおこう。
「で、そのマルチェロ先生は、ククール先輩が弟だってこともあるからかな?ククール先輩にはすっごく厳しいの」
へぇ、と誰かが空返事。
「その上、マルチェロ先生が初めに目を付けた生徒さんに、度々会いに来てるのよ。」
「・・・それで、目の敵にされてるのね」
「そしてそして!その生徒さんが、エイト君って言うんですって!」
ミシリアの言葉に、その場に居た3人は耳を疑った。
「えっと・・・ミシリアさん・・・?今、何て・・・」
引き攣った笑顔で、エイトは聞き返した。
「だからー、マルチェロ先生が目を付けた生徒さんの名前はー・・・・・・え、何よ、ゼシカ」
ゼシカは、ミシリアに耳打ちをした。

その直後、ミシリアの「えーーー!!!」という叫び声が響き渡った。






Next(coming soon・・・)





+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
物語の進行上の理由により、オリキャラ登場。
何でもかんでも素直に信じるという馬鹿なキャラ設定で。
声は最大、校内中に聞こえるくらいまででかくなります。