間幕






ここはただただ真暗で。


自分以外誰も、居ない場所。


望んで来たわけでもないのに。


来たかったわけじゃなかったのに。


ここで独り居るよりも・・・誰かと一緒に居たいのに。







なのにどうして俺はここに居るの?







来たくないのなら来なければいい。


帰りたくなければ帰らなければいい。


還りたくなければ、還らなければいい。


矛盾しているような、そんな気持ちが


今の俺には相当気持ち悪い。






だったら何で俺はそんな事考えるの?







あの人たちにもっと会いたくなった。


でも、俺の中の何かが邪魔するんだ。


何で邪魔するの?何で躊躇うの?何で・・・何で・・・


これ以上はもう何も考えたくない。


ただそう考えたら自分の中のもう一人が話し掛けてきたような気がした。






『僕は、君の中の孤独なもう一人だよ。』






そう言われて、誰がそんな事信じるの?


・・・そっか。キミなんだね?俺の心をずっと邪魔してたのは。


だから、キミは千石さんに会えなくしようとするの?


キミは、孤独だから、俺も一緒に孤独にしようとしてるの?


イヤだよ・・・そんなのイヤ。橘さんの事も、千石さんの事も・・・





『忘れちゃえよ。それで、僕と一緒に遊んでいよう。』






イヤだ・・・!お願い・・・止めて・・・!!


これ以上俺を壊しつづけないで!!


キミも一緒に壊れちゃうよ・・・!!


イヤだ・・・!!止めて・・・誰か・・・助けて・・・!!


誰か・・・俺の言葉、気付いて・・・!!





『聞こえないよ、誰にも。誰かと想いが通じ合ってない限りね。』






『ホラ・・・誰も返事していない。・・・そうだ、これはどう?僕がキミの代わりに記憶に入る。

そうすれば、僕は自由にキミの世界を歩ける。




キミの想い人の事を、忘れられる・・・!』






お願い・・・っ、止めて・・・!


千石さんの事・・・忘れたくない・・・ッ!


お願い・・・千石さん・・・ッ!!!!


俺の言葉メッセージ・・・届いて・・・・・・!!















―――お願いっ、早く助けて・・・
























「・・・・・えっ・・・・・・?」
「・・・どうした、千石」




















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